プライマリーのドレンが。。。その3(完結) ハーレー アイアンヘッド プライマリードレン修理
なめてしまっていたプライマリーのドレンホールを修正します。
方法は、ミリサイズ(M14P1.5)のドレンプラグを使用するためにオーバーサイズのタップを切ります。
なぜ、インチではなく、ミリサイズなのかは、前回記事をご覧下さい。
最初の記事 プライマリーのドレンが。。。
前回の記事 プライマリーのドレンが。。。その2
作業の結果報告から。
新しく購入したドレンプラグはシッカリ取り付き、オイル漏れも無く、バッチリ修正できましたが
若干タップを斜めに立ててしまいました。。
これを修正するのに、再度同じタップ通し、力業で修正しました。
(なので若干(ホントに若干、コンマ代)ではありますが、タップの山が瘦せております)
ちゃんとトルクをかけて締めることができたので問題ないと思っています。もし問題が出たら、もうワンサイズ大きなプラグで修正します。
あと、タップ前に面取りするのを忘れて、角がピン角になっていますwww
以下に、今回の私のミスをカバーした正しい作業内容を記します。
ご自身でやられる場合の参考になれば幸いです。
![](https://crazy4ironhead.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_5249_R-e1688354661114-683x1024.jpg)
![](https://crazy4ironhead.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_5262_R-e1688354645271-683x1024.jpg)
作業の段取り
高くリフトアップすればするほど、作業は楽ですが、車両は不安定になります。
危険な作業になるので、安全対策はきちんとしておきましょう。
![](https://crazy4ironhead.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_5237_R-1024x683.jpg)
アイアンは、ジャッキポイントが狭いので、バイクジャッキのみで上げるとコケます。
実際にコケた動画はコチラ
フロントをクランプで固定しておきましょう。
あと、今回はいつも以上に上がっていますので、万が一ジャッキが外れたときの対策として
リジッドラックを手前側のみ入れています。
もし、コケてしまっても、自分側に倒れないようにする為です。
アイアンさんは大好きですが、アイアンさんに押し倒されたら大変ですので。
安全に関しては、出来る事は出来るだけやっておきましょう。
【あると便利バイクジャッキ】
【安全対策は重要です。 フロントホイールクランプ】
【安全対策は2重に。リジッドラック】
作業手順の紹介
では、早速作業開始です。
まず、面取りしましょう。C1もとれば十分です。(私は忘れましたがwww)
タップを穴にのぞませ、面に対して工具の垂直を確認します。
まず、前後方向の確認
![](https://crazy4ironhead.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_5232_R-1024x683.jpg)
そして、左右方向の確認(若干斜めになっています。これが、タップが斜めになった原因)
![](https://crazy4ironhead.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_5234_R-1024x683.jpg)
この垂直の確認作業は、2人で作業すると確実です。
自分(作業者)が前後方向、もう一人が左右方向を見てもらいましょう。
仲間たちとか、奥さんや子どもに手伝ってもらうと良いでしょう。
スコヤとか、三角定規とか、差し金とか、直角が出ているものを使うと判断しやすいです。
バイクがコケても被害が無い場所にポジショニングして見てもらいましょうね。
一人で作業する場合は、前後方向と同時に、左右方向も目視しましょう。
私はこの作業を怠ったために、タップが斜めに立ってしまいましたwww
【オールドアイで直角が見えんのがミスの原因 スコヤ】
タップハンドルを数回転回したら、反時計回りにちょっと(時計の針で行くと、1~2時間分位)戻しましょう。
これは、切粉を切る為です。切っておかないと、タップ加工に悪さをします。
ねじねじねじ込んでいると、先端からタップが顔を出します。
タップ工具の先端の数ミリ(大体2巻き半)程は、不完全ねじ部と言ってねじが切られていない部分です。
そこが十分に通り抜ける所までタップをねじ込みましょう。
あとは、反時計回りに回してタップを取り外せば完成ですが、取り外しの行程中、急にハンドルが引っかかる時があります。
そんな時は切粉が悪さをしています。無理して回さずに、逆回転させてからまた反転させましょう。
タップを取り外したら、面を油砥石などで整え、ブレーキクリーナー等でよく掃除をしましょう。
油砥石には、CRC等の潤滑剤を吹いてから使いましょう。
【油砥石】
ドレンプラグを入れ込んで完成です。
一緒にセットになっていたアルミのガスケットは私の場合は若干タップが斜めになった都合で使えず。。。
(随分硬いアルミのガスケットでした)純正の銅ワッシャーの方がトルクをかけて潰したときに、プラグのフランジ部をシールできたので、そちらに交換して使用しています。
簡単ですね。慣れていなくてもこの作業は、1時間もあれば完了しますよ。
ぜひ、皆さんトライしてみて下さい。
ご不明な点は、コメント下さい。私のわかる範囲であればお答えできます。
【考察】ドレンプラグの長さについて
今回購入したドレンプラグのねじ部が短いんじゃないかと思いましたので比較してみました。
左がもともと付いていたプラグ、右が今回購入したプラグです。
![](https://crazy4ironhead.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_5247_R-1024x683.jpg)
全長は違いますが、ねじ部の長さの違いは1mm無い位なので特に問題はないと思っています。
めちゃめちゃ荷重がかかる部分でも無いですしね。
しかし、アイアンさんは乗っている時も楽しいのですが、修理するのも楽しいですね。
作業はしっかりエンジョイしました。
アイアンさん、ありがとう。
では、今日はこの辺で。
読んでまってありがとね。